Ruby on Railsの概要

Ruby on Railsとは

Ruby on Rails1(一般的にRailsと略されます)とは、プログラミング言語Rubyを使ったウェブアプリケーションフレームワークです。

Railsは、デンマーク出身、アメリカ在住のデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(David Heinemeier Hansson、通称はDHH)氏2によって開発され、2004年にオープンソースソフトウェアとして公開されました。

2005年に、How to build a blog engine in 15 minutes with Ruby on Rails3というタイトルの動画をYouTubeに投稿し、話題となりました。タイトル通り、15分で簡単なブログのウェブアプリが作成できます。

以降、急速に世界で知られるようになり、プログラミング言語RubyとともにRailsが世界中で使われ始めました。

ウェブアプリケーションフレームワークとは

そもそも、ウェブアプリケーションフレームワークとは何でしょうか。

多くのウェブサイトは、サーバと呼ばれるマシン(ハードウェア)上に置かれたテキストファイル画像ファイル音源ファイルその他メディアファイルを、ウェブサーバ(ソフトウェア)から、インターネットを通して、ウェブブラウザに配信しています。

Visual Studio Code

ウェブサイトの中には、固定の内容を見せるだけではなく、FacebookやTwitterなどのSNSのようにユーザ毎に違う内容を表示させたり、ブログなどの情報を作成・編集・発信したり、ファイルやデータを保存や処理・加工したり、さまざまな機能をもったものがあります。こういったウェブサイトをウェブサービスウェブアプリケーションと言います。

この、ウェブアプリケーションの作成を支援するのが、ウェブアプリケーションフレームワークです。フレームワークとは、日本語で枠組みのことです。Railsは、アプリを作る上での枠組みとルールを提供します。アプリ制作者は、ルールに従って機能などを追加することで、思い通りのアプリケーションを簡単に作成することができます。

多くのウェブアプリケーションは、ユーザ情報などのデータを保存・保持する必要があります。データ保存・処理に使われるのソフトウェアをデータベースと呼びます。アプリケーションデータベースとの間で、データのやり取りをするには特別な言語4を使う必要があり、一昔前は、専門の人材が必要でした。Railsは、データベースとのやり取りも、半自動でできるため、比較的簡単に、素早くウェブアプリケーションの開発が可能です。

そのため、近年では特にベンチャー企業(スタートアップ)などの新興企業・新規サービスに、Railsがよく使われます。

リファレンス

Ruby on Rails公式ウェブサイト
https://rubyonrails.org/

Ruby on Railsチュートリアル
https://railstutorial.jp/

Ruby on Railsガイド
https://railsguides.jp/

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